コラム「セミナー企画の2大要素(2)講師」

人がビジネスセミナーに参加するかどうかを決めるとき最初にみるのは「テーマ」と「講師」です。この2つのいずれか、または両方が魅力的であれば、すぐに自分のスケジュールがセミナー開催日に空いているかどうか確認するでしょう。

 

話題性のあるテーマでなおかつ切り口がユニークであること。そして講師が著名であったり、名前のよく知られた企業の人、話題になったプロジェクトの関係者などはセミナー集客に貢献します。

社外の講師を探す方法は、セミナーと本、そしてWebです。実際にいろいろな組織や団体が主催しているセミナーに参加できれば一番良いのですが、時間的にも厳しい場合は、過去に開催されたセミナーを調べるだけでも、よさそうな人は見つかります。また、本やWebに記事を書いている人も講師候補です。ただし、書くのは得意でも、話すのが苦手なケースもあります。講師謝礼については、あまり大きな金額が用意出来ない場合は、最初の段階でそのことを伝えておく、謝礼以外のメリットを提示するなどを考えておきます。

 

個性的で話題性のある外部講師に依頼しつつ、社内のスピーカーも積極的に登用していきます。社内にはセミナーを開催しようとする分野の専門家が必ずいるはずです。なぜならそれで仕事をしているのですから。最初はだれでも講演が上手なわけではないので、知識と考え方がしっかりした人に少しずつ講演に慣れていってもらいます。社内講師は外部講師と異なり費用がかかりませんし、人材育成にも効果があります。講演すると、会社の事業や案件の理解を深めたり、思考やプレゼンテーションの訓練にもなるからです。

 

最初は社長や役員・部長クラスが中心になるかもしれませんが、お客様と直接対応している現場担当者(技術者や営業担当者)も現場の生々しい話題を持っているので、セミナーの回数を重ねてきたら次第にスピーカーの層を広げていきます。講演に慣れていない人の場合は、必ず社内でリハーサルを開催し、周囲の人がそれを見てアドバイスをするようにしましょう。

 

セミナーは、主催する企業の中の人の顔が見えるので親近感が高まり「ファン」につながるケースも少なくありません。また特にコンサルティングに近い仕事の場合は「講師」という一段上のポジショニングに立つことは、会社自体も講師自身も信頼性も高めます。